6:30に起床。テント裏の大きな砂丘に登って朝日が登るのを見た。砂丘はとても高く頂上まで登れなかった。中腹で日の出を
迎え見終わって降りてくると朝食の準備が出来ていた。朝食のメニューはパンとマーマレード、ブルーベリー、ストロベリーの
ジャム3種類とコーヒー。食べているとカタロニア人のおばさんがガイドに上げるチップの話を持ち出した。アメリカ人姉妹が費用
の10%と言ったが結局一人50DHとなりお金を集めて纏めて渡す事になった。しかし、私は10%が妥当だと思ったので別に渡す事にした。
食事が終わる頃になるとテントの出口辺りに遊牧民の5歳くらいの女の子と10歳前後の男の子の子供が民芸品を並べて店を開きだした。
何か良い物があれば買って上げようと思ったが、残念ながら買いたいと思えるものが無かった。
往路と同じ順番でラクダに乗り出発。鞍には細い鉄のパイプで出来たハンドルが付いているのだが、私の鞍はハンドルの位置が
低く、ラクダが起き上がるときに急角度で前傾すると転がらないように体勢を保つのがとてもきつかった。ラクダの繋がれている
周辺はラクダの糞だらけだった。風向きによってはちょっと匂いが気になった。ホテルからテントまでのラクダが通るルートも
そこかしこに糞が転がっていた。時々砂丘の斜面を糞ころがしもいないのに糞がコロコロと転がっていた。
来た道を戻り10時前にホテルに到着。ホテルの裏のテラスで一休みしながら後日各自撮った写真を交換する為に皆でメール
アドレスの交換をした。一休みした後私は一人で歩いて砂丘に登る事にした。GPSを片手に一番背の高い砂丘に向かって出発。
所々GPSにマークしながらハイキングを楽しんだ。昼に出発するつもりだったので1時間で行ける所までいって戻ってくる事にした。
結局一番高い砂丘の頂上までは行けず途中で写真を撮って戻ってきた。
ホテルに戻って昼食を取った。メニューはブロシェットという肉の串焼きとモロッコサラダ。そしてコーヒーを飲んで出発。
ピステを西に走り舗装道路へ出て南へ。メルズーガの町を見てから次の目的地に向かった。リッサニを過ぎてエルフードの町に入る
手前の交差点の西向きの道が次の目的地ティネリール方面。標識に従って左折すると直ぐに町は終わり何も無い景色となる。
小さな町を通過して暫く走ると道端に盛り土のようなものが幾つも並んでいた。よく見ると盛り土には上に櫓があるものがあり、
どうやらそれは井戸のようだった。中国の技術を導入して作られた井戸があるとガイドブックで読んだをを思い出し、人のいない
ところで車を止めて写真を取った。
エルフードとティネリールの中間地点ティネジャッドまでは道が細く舗装もあまり良いほうではなく暗くなると心細くなった。
夕方6時になって漸くティネジャッドに到着。太い国道との交差点にAFRIQUIAという現地ブランドのガソリンスタンドがあった。
燃料はまだ半分以上残っていたがもう夜だし次にいつスタンドがあるか分からなかったので給油する事にした。意外にも店員は
英語を少し話すし支払いにクレジットカードも使えた。ティネジャッドからティネリールまでは道も整備されていて他に走っている
車もいたので安心して走る事が出来た。
ティネリールに到着した頃は夜8時を回っていた。有名な観光地なので町の中心にあるバス乗り場周辺は人が沢山いて賑わって
いた。出来るだけ費用を抑えるためにティネリールでは安い宿に泊まろうと思っていたが、予約無しで安宿をみて回るにはちょっと
危なそうだったので、結局山の上にあるちょっと高級そうなホテルに行くことにした。フロントで部屋があるか聞くと朝食付きで
450DHとの事。直ぐに同意してチェックイン。駐車場もホテルの敷地の中なので安心できた。建物の中はウェブサイトの写真で見た
感じよりちょっと古かったが、部屋は十分広くバスルームも清潔で申し分なかった。コンセントはTVにつないであるひとつしか無く、
PCやカメラを充電しなければならなかったのでTVを見ることが出来なかった。部屋の窓を開けると外にはテラスがありティネリール
の町のとても綺麗な夜景が広がっていた。
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