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モロッコ一人旅

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成田→アムステルダム→マドリッド

 2008年11月14日12時05分成田発アムステルダム行きKL862便に搭乗。KLMを利用するのは初めてだ。機体はB777-200、エコノミークラスも各席にTVが あるが、内装は日系やSQに比べると少し低くUAよりやや落ちるという感じ。機内食は簡素だが味は悪くなかった。成田を発って北へ 向かい最上川の河口あたりから日本海へ抜け暫くするとハバロフスクあたりのアムール川デルタ上空を飛んでいた。雲間から雪で 真っ白になった地上一面に蛇行した大小の川が流れていた。成田からアムステルダムまで約10時間。その後雲海の上の飛行となり 景色が見えなくなったので機内食と一緒に赤ワインを飲んで寝る事にした。到着の3時間ほど前に目が覚め映画を1本観た。

 無事アムステルダム・スキポール空港に到着。次のフライトまで待ち時間は4時間。マドリッド到着は深夜になるので空港内で 夕食を済ませる事にした。そこでユーロの現金を持っていない事に気が付きフードコートの近くにあったTravelexで両替をした。 レートを気にせずとりあえず1万円を出すと68ユーロにしかならなかった。1ユーロ139円。最近円高で1ユーロ110円ほどのはずなのに 手数料があるとはいえとても損した気になった。大したお金ではないが金融は人をだましてお金をもうけているような気がした。 そしてイスラム教が金利を取る事を禁じている事を思い出しもっともだと思った。

 20時40分アムステルダム発マドリッド行きKL1707便でスキポール空港を出発、機体はB737-200。座席は最後列右窓側だった。 離陸してすぐ眠りしばらくしてCAがワゴンでなにか食べ物らしきものを配っていたが眠かったので貰わずにまた寝てしまった。次に 目が覚めるともうマドリッド近郊上空だった。乾燥しているのか空気がとても澄んでいて遠くの夜景までハッキリとよく見渡せた。 眼下にはナトリウムランプでオレンジ色に照らされた住宅地が広がっていた。

 23時頃にマドリッドの国際空港に到着。荷物を受け取り外へ出ると23時40分頃だった。コロン広場へ行くバスの停留所を捜すが なかなか見つからない。市街地へいくと思われるバスの時刻表を見ると最終が11時30分となっていた。いやな予感。隣のターミナル まで歩いて行きバス停の時刻表を見たがやはり同じ。屋内に戻ると案内所があったので尋ねるとやはりコロン広場行きのバスは11時 30分で終わりとの事。事前に調べた情報では夜中の2時まであるはずだったがいきなり予定が狂ってしまった。案内所でホテルの近く のアトーチャ駅までの行き方を尋ねると地下鉄の経路を教えてくれた。この時間でも安全かと聞くと大丈夫と言う。タクシー代が 勿体無いので地下鉄で行く事にした。

 地下鉄の切符には幾つか種類が有り買うのに手間取ったが1ユーロで普通の切符を購入。最初の乗り換え駅で降りると金曜の夜 だからかホームは若者で溢れていた。2本目の路線の車内でで前のシートに座っているアベックが細長い円柱形のコップで赤ワインの ような色の飲み物を飲んでいた。暫くするとスーパーのカサカサ袋から四角い紙パックに入った赤ワインのような液体をコップに 注ぎ足し、コーラで割って飲んでいた。マドリッドの若者はずいぶん行儀が悪いなと思っていたら、つぎの乗り換え駅では5人の若い 男の子たちがやはり同じような紙パックの飲み物とコーラをスーパーの袋に沢山入れて持ち歩き、ホームでそれを飲みながら電車を 待っていた。足りなくなるとその場でパックを開けてホームでカクテルを作って飲んでいた。電車に乗って暫くすると彼らが歌いだし 車内はまるで飲み屋の中のようになっていた。マドリッドの若者の間ではどうやら何かのコーラ割りを飲みながら歩くのが流行って いるようだ。

 アトーチャ駅に着いて地上に出てみると目の前に写真で観たクラシックなレンガ作りの駅舎があった。その向こう側にあるはず のホテルに向かって歩き出したが、ホテルがなかなか見つからない。地図を持っていたが通りの名前を示す看板を見つけることが 出来ず自分の位置が判らない。交差点から放射状に何本にも分かれている通りを幾つか見て回って漸く一つの通りの名前がわかり そこから推測して歩き漸くホテルに到着。やはり出発前に予約しておいて良かった。もし予約していなかったら完璧路頭に迷って いたに違いない。ホテルの内装は出張で使うビジネスホテルのようなレベルでまずまず。一休みして明日の準備をしてから就寝。

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