逸材2
2019.07.23
 今回の参議院選挙でまた一人逸材を見つけた、大西つねき。年齢は私と同じで東京オリンピックの年に生まれ、上智大学在学中に米国シアトル大学に留学、JPモルガンとバンカース・トラストの外国為替トレーダーを歴任しIT企業を立ち上げピザ屋も経営し、東北大震災を機にボランティアや政治活動を始めフェア党を設立、そして今回の参議院選挙でれいわ新選組に合流し比例区で立候補、残念ながら落選。

 私は今まで高橋洋一、三橋貴明、上念司などの話しを聞いて現在の金融財政政策の間違いは理解してきたが、それらは全て現行の貨幣システムを前提として現在の日本の財務省が敷いている緊縮財政の間違いを指摘し正しい政策を誘導するという話しだが、大西氏も緊縮財政の間違いについては同じように指摘しているが、彼の凄い所はさらに現在の貨幣システム自体を否定し新たな貨幣システムを実現すべきという点だ。

 三百年くらい前から世界の多くの人々は借金に縛られ搾取され続けてきた。NHKの新映像の世紀ではあのシャネルですら自分でデザインして稼いでも金貸しに持っていかれてしまうとヒトラーに愚痴ったというエピソードを紹介していた。今の貨幣は全て誰かの借金であり永遠に借金を膨らませ続けなければ立ち行かなくなる。大西氏は外国為替トレーダーをしながらお金でお金を生む事に疑問を持ち、利息を取る借金を前提とした現在の貨幣システムは間違っていると思うに至った。そして解決策のヒントとして金利の無い地域通貨をモデルに挙げている。(二つ目の動画エンデの遺言参照)

 正直言って今一つ人としての魅力に欠けるところがあるが、それはおいおい身について行くと信じたい。彼の考えている貨幣システムの改革を実行出来れば、日本から世界を変えて行けるかもしれない。評論家と違って自分で立候補する気概は買ってあげたい。可能性は未知数だがここまで遠大な夢を持ち本気で議員を目指した人を私は知らない。ぜひ頑張ってほしい。




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