進化する国の形
2014.09.20
今から20年以上前、大学の卒業旅行に友人と二人でヨーロッパを車で旅した。当時まだEUが無く初めて車での国境越えや通貨の両替を体験した。ある日地中海沿いにフランスからスペインへ向かう国境近くのペルピニャンという町のユースホステルに泊まった。そこに泊まっていたフランス人の学生からその地方では昔Catalanという言語が話されていたという話しを聞いた。彼女はその言語をはなしていた古代国家の研究の取材でそこに長期滞在していた。スペインのバルセロナ辺りをカタルーニャ州というのはその国の名残らしい。スコットランドに続きカタロニアも独立賛否を問う住民投票を考えているというニュースを読みペルピニャンを思い出した。

今シェンゲン協定国内を旅するとまるで同じ国のようで、国家の形態の進化形を見た気がする。そしてこの先EUはさらに広がって国境が全て無くなるのが世界の究極の姿かと思う。スコットランドやカタロニア、その他の地域の独立しようとする動きはこの進化に逆行するものに思えたが、独立後にEU加盟を考えているし、もしかするとこれは更なる進化への動きなのではないかという気がして来た。EUという大枠は同じで内部の行政区画の分け方を変えるだけ。同じ言葉を話す同じ民族が暮らす地域をその民族が自治する。その自治区を束ねるのがEU。というのが次の進化形なのかも?

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