スカイネット阻止?
2017.01.01
X-47Bペガサスは米国のノースロップ・グラマンが開発した完全自律の戦闘攻撃機。2013年に空母から発艦と着艦に成功した。このブログの2013/7/13の記事でも書いた通り、当時の報道では2019年に無人機だけの飛行隊による作戦が実行可能になると期待されていた。随分前からアメリカはドローンと呼ばれる無人機の運用をしているが、それは地上のパイロットが遠隔操縦するものだ。パイロットが飛んでいる機体に乗っていないだけで操縦するのは人間だ。しかしX-47Bは違う。無人機に搭載された人工知能が判断して飛行するのだ。これが戦地へ行けば機械が敵の人が操縦する戦闘機や地上の人間の兵士を攻撃する事になる。機械対人間の戦争、まるで映画のターミネーターの世界だ。
ところが今年2016年の3月アメリカ海軍は予算上の都合でX-47Bの開発を中止した。機械対人間の戦争は一旦回避された。人工知能がやっと操縦出来る様になったばかりでいきなり実戦に投入されて、万が一味方に逆らう様な暴走が起きたらと思うとゾッとする。人間による悪意のハッキングが端緒となってターミネターのスカイネットのような物が生まれないとも言い切れない。個人的にはまだ時期尚早と思う。だいたい戦闘機でドッグファイトも人間が超人的な能力を発揮してやるから観ていて面白いのであって無人機がやっても何も面白くない。完全自律の兵器は面白そうで興味は有るが作らない方が良い気がする。
トラックバックURL
トラックバック一覧
コメント一覧
コメント投稿