日本が負けた相手
2016.08.15
 昭和20年8月15日正午、昭和天皇の大東亜戦争終結の詔勅がラジオで放送され戦争が終わった。日本は米英中ソの四カ国が出したポツダム宣言を受諾した。日本軍がこの戦争で戦火を交えたのはこの4カ国だけれど、その国々の背後にこそ日本の本当の敵がいたのではないかと最近思うようになった。

 開戦以来日本と戦い続け日本を占領したマッカーサーはとても優秀で力も有り、時折本国政府や国防省や大統領の指示さえも無視し独断で占領政策を押し進める事があった。日本がドイツや朝鮮の様に分断されなかったのはそのおかげだった。本人は帰国後いずれ大統領になるつもりだったようでそれだけの大物だったけれど、あまりにも政府の言う事を聞かなすぎて結局解任され落ちぶれた。

 マッカーサーは共産党の支配となった中国と戦おうとして解任された。同じ頃アメリカ本土で共産主義社を撲滅する赤狩りを率先したジョセフ・マッカーシーも失脚させられ凋落した。アメリカは冷戦では反共産主義の親玉だったのに、なぜマッカーサーやマッカーシーが失脚させられたのか以前は腑に落ちなかった。しかし、アメリカのある勢力が共産主義国を作り出した事を知って漸く合点が行った。

 NHKの新映像の世紀第3集でも描かれたいたように、フォード自動車などはナチスドイツを支援していた。それに対してロックフェラーやJPモルガンなどが設立したAICは世界中に共産主義国を広めようとしたコミンテルンを支援していた。当時アメリカには共産主義国を支援する勢力とそれに反する勢力がいたわけだ。そしてナチスドイツも大日本帝国も戦争に負けたので、アメリカでは共産主義国を支援する勢力が優勢になったはずだ。だから中国と全面戦争をしようとしたマッカーサーと率先した赤狩りをしたマッカーシーは失脚したのだろう。

 大日本帝国はマッカーサー元帥率いるアメリカ軍隊に負けたが、そのアメリカ軍の元帥を負かした勢力こそが日本を戦争に引きずり込み破滅させた張本人ではないだろうか。国家間の武力による衝突は大日本帝国の降伏により終わったが、マッカーサーの後ろにいた勢力との戦いは未だに続いている。
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